アウトドア用品を防災に流用-”買っていい物”と”買わなくていい物”の見分け方

床に置いた30Lのオレンジ色の登山リュック。防災用の避難リュックとして使っている わが家の備え

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「アウトドア用品を防災に使えばいい」。そんな話を聞いたことはありませんか。

私が思うに、これは半分正解で半分誤解です。単純に「アウトドア用品=防災用品」ではありません。 代用できる物と、できない物があります。この記事は、その線引きの話です。

登山リュックは市販の防災リュックより背負い心地が別物で、体力に自信のある大人が家族分の重い荷物を担ぐ場面では避難用に向いています。ただし、キャンプ道具の中には”防災には過剰”なものもあり、そのままリュックに入れると重量オーバーで背負えなくなります(わが家では13kgに膨らみました。後述)。

この記事では、アウトドア用品を防災に転用するときの”買っていい物”と”買わなくていい物”の見分け方を、わが家の実例(30Lの登山リュック)と一緒に解説します。段階別の始め方と、やってしまいがちな落とし穴5つも整理しました。

先にお断り:この記事は「持ち出しリュック」の話です。子どもがいる家庭の防災リュック全体の考え方は、【年齢別】子連れ防災リュックの中身にまとめています。


結論:登山リュックは”寝室用の避難リュック”に最適

先に結論をお伝えします。

アウトドア用品のなかで、防災に転用価値が高いのは登山リュックです。理由は、腰ベルトで荷重を腰に分散できる設計だから。肩だけで背負う市販の防災リュックより、長時間背負っても疲れにくく、避難所までの移動が楽になります。

ただし、「家族全員が登山リュックを担ぐ」は非現実的です。中身を詰めると10kgを軽く超えるため、女性・高齢者・体力に不安のある家族には向きません。家族の中で主に背負う人1人が登山リュック、他の家族は市販の軽量セット、という役割分担が現実解です。詳しくは後述の「わが家の失敗:詰めたら、13kgになった」で説明します

置き場所は、玄関に軽い市販セット、寝室など別の出入口の近くに登山リュック、の2か所がおすすめです。理由は2つあります。

1つは、登山リュックは大きくて玄関に置けないこと。日々の出入りで邪魔になり、かといって奥にしまえば取り出せません。もう1つは、玄関が使えない場面があることです。家が崩れそう・火事・津波警報のときは数分以内に出る必要がありますが、玄関が家具でふさがっていたら別の出入口から出るしかありません。

⚠️ マンションの場合:ベランダの避難梯子や共用階段が主な避難路になります。上階なら”共用階段からの避難を最優先”にして、リュックの置き場所も玄関中心に組むのが現実的です。

わが家は寝室が第2の避難路にあたる間取りなので、そこに30Lの登山リュックを置いています。ご家庭の間取りで、”玄関以外にもう1つ出られる場所”を思い浮かべてください。

すべてのアウトドア用品が防災に向くわけではありません。テント・大型寝袋・カセットコンロなど、”避難時には過剰”な物もあります。この見分け方が、この記事の本題です。


登山リュックを防災に使う3つのメリット

この章で確認していくこと:

  • 市販防災リュックと登山リュックの構造の違い
  • 20〜30L前後が推奨されている理由
  • 選び方の3つの基準

市販防災リュックと登山リュックの構造比較

同じ「リュック」でも、設計思想が違います。

項目市販防災リュック登山リュック
想定使用時間数時間〜半日数日
荷重の受け方肩ベルト中心(腰ベルト付きの商品もあり)肩+腰(標準的に腰ベルト付き)
耐久性一時的使用長時間・悪天候対応
防水性商品による(防水加工済の商品もあり)高い
容量調整ほぼなしストラップで細かく調整可
価格帯3,000〜1万円1〜3万円

補足:市販防災リュックにも、腰ベルト付きの商品や防水加工済の商品があります。「市販=シンプル、登山=本格」と単純に線引きできるわけではありません。それでも、”標準的に腰ベルト付き”で、腰で荷重を分散できる設計は、登山リュックの強みです。

避難所までの距離が近ければ市販でも足りる場面が多いです。ただし、避難所まで1時間以上歩く場面や、避難所から別の場所へ移動する必要が出た場面では、登山リュックの快適さが効きます。

20〜30L前後が推奨されている理由

登山用のリュックは20L〜80Lまで幅がありますが、防災用には20〜30L前後が推奨されています。理由は、1〜3日分の中身が過不足なく収まり、かつ背負って走れる重さに収まるからです。大きいリュックを買うと、結局その分だけ詰めてしまいます。

容量向き・不向き
20L以下軽くて街使い向き。通勤・通学と兼用しやすいが、防災用の中身は絞り込む必要あり
20〜30L1〜3日分が入る。日帰り登山や1泊旅行にも十分
30〜40L家族分の重い荷物を1人が担当する場合・2人分をまとめる場合
40L以上本格登山向け。1人分の避難用には過剰

日常のどこで使うかで決めるのがコツです。通勤・通学と兼ねたいなら20L、子連れの1泊旅行やキャンプと兼ねたいなら30L。わが家は後者で30Lを選びました。

選び方の3つの基準

登山リュックの中でも、防災用として選ぶなら3つの基準があります。

  1. 容量30L前後(日常兼用しやすい大きさ)
  2. 腰ベルト付き(腰で荷重を受けられる設計)
  3. メーカーは好みで(30L前後・腰ベルト付きなら、どのメーカーでも大丈夫です)

好きなメーカーの登山リュックから選んで大丈夫です。「防災専用に買う」より、普段の登山・キャンプ・旅行と兼用にするほうが結果的に元が取れます。

⚠️ 兼用には手間がかかります。 防災用の中身を入れっぱなしにできないので、使うたびに出して、帰ったら戻すことになります。わが家もそうしています。この手間を受け入れられるなら兼用、面倒なら防災専用にする。どちらが正しいということはありません。

兼用の本当の利点は、元が取れることより「中身が古くならないこと」です。年に何回か開ければ、期限切れや電池の液漏れにその場で気づけます。防災専用のリュックは、開ける理由がないまま何年も置かれがちです。

条件で選ぶなら、登山メーカーの30Lクラスが分かりやすい例です。本体1kg前後と軽く、レインカバーを内蔵しているモデルが多い。雨蓋を外してショルダーバッグになる2way仕様のものもあり、「普段づかいと兼ねる」という考え方にそのまま乗ります。

もう1つ、ヒップベルトには着脱式と固定式があります。着脱式は街で使うときに引き抜けて便利ですが、厚手の固定式ほど腰に荷重を移してくれません。次の章で書くとおり、詰めると10kgを超えます。重く積む前提なら、厚みのある固定式を選ぶほうが体は楽です。

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わが家の失敗:詰めたら、13kgになった

ここまで読むと「登山リュックは腰で荷重を受けられるから疲れにくい」と感じるかもしれません。性能そのものは、その通りです。ただし、中身の総量を管理しないと、性能があっても担げません。

わが家の30L登山リュックに、このあと紹介する①〜②の中身を詰めて、体重計に載せてみました。

体重計に載せた登山リュック。中身を詰めた状態で13.3kgを表示している

約13kg。米5kg袋の約2.6倍です。

この重さは、誰にとってどうなのか

私自身は、担げないことはありません。しかし、重たいのも事実ですから、避難所まで行くのがせいぜいかなと思います。

そして、この重さを女性・高齢者・体力に不安のある方に担いでもらうのは、一般的には厳しいと考えます。大阪府は非常持ち出し品の重さの目安を「男性で15Kg、女性で10kg程度」としています(出典:大阪府「備蓄品や非常持ち出し品などの準備」)。

登山リュックは「万人向け」ではありません

実測13kgを見て、はっきりしたことがあります。この重さを全員に薦めるのは無理があるということです。

  • 担げる大人(家族の中で主に背負う人):登山リュックの性能が活きます
  • 女性・高齢者・体力に不安のある方:市販の軽量セット(5〜7kg目安)のほうが現実的です
  • 家族構成による:全員が登山リュックを担ぐ想定は非現実的。役割分担が前提

⚠️ 「平時に担げる重さ」と「避難時に担げる重さ」は違います。 登山では30kgを背負って何時間も歩く人がいますが、避難のときは条件が変わります。子どもを抱えたり手を引いたりしている。夜間で足元が見えない。割れたガラスや倒れた家具をまたぐ。階段を降りる。同じ重さでも、まったく別の負担になります。

家族の中で「主に背負う人」を1人決めて、その人だけが登山リュック、他の家族は軽い市販セットや必要最小限、という組み方が現実解です。

何kgまでなら担げるのか

背負って歩けるかどうかの目安です。

重さ現実的な運用
10kg以下担ぎやすい。女性・高齢者も含めた運用が可能
10〜13kg担げるが、長距離はきつい。中身の見直し推奨
13kg超体力のある大人に限定。1時間以上の徒歩避難は困難

13kgを超えたら、削るのは:予備の着替え(下着だけに絞る)/食料(3日分→1日分+非常食少量、残りは在宅備蓄へ)/カセットコンロ・ガス缶(在宅側へ)/「あると便利」系のガジェット類。

逆に、削らずに残す3点は「水・光・寒さ対策」です。この3点だけなら5kg程度に収まります。

「性能のいいバッグを買った」だけで満足せず、背負って玄関先を1周してみる。ここまでを1セットで動かないと、いざという日には担げません。


アウトドア用品を防災に転用する【3段階】

「アウトドアで防災を組む」と聞くと、一気に何万円もかかるように感じるかもしれません。実は、段階的に揃えるのが失敗しない順番です。

⚠️ この順番は、”アウトドア用品を持っている・興味がある人が転用する視点”でのものです。防災グッズ全体を揃える順番は「水・トイレ・電源から」が主流で、軸が違います。

① まず揃える3点(合計2〜4万円)

これだけで、市販の防災リュックより数段しっかりした備えになります。

  1. 登山リュック30L(1〜2万円)-避難リュックの器
  2. ヘッドライト(2,000〜8,000円)-両手が空くタイプが必須
  3. シュラフ(寝袋)(5,000〜1万円)-避難所の防寒

⚠️ シュラフだけでは避難所の硬い床で寝にくい、というのが避難所を経験した方の一般的な声です。②のエアマットとの併用ができるとより安心です。予算やスペースが取れないなら、シュラフの代わりにレスキューシート(アルミの薄い保温シート・500円〜)から入る手もあります。

シュラフは「使う季節」で選びます。 3シーズン用は軽くて小さく畳めますが、真冬の停電した避難所では心もとない。オールシーズン対応(極限温度がマイナス表記のもの)なら冬の避難にも使えます。ただし、そのぶん重くかさばります。

選ぶなら優先したいのは、冬に使えることです。地震は季節を選びません。1.8kg前後・収納時に直径25cmほどになるものが多く、30Lリュックの容量をそれなりに食います。シュラフだけリュックの外側に括り付けるのも現実的な運用です。

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② あると便利な5点

①の運用に慣れてきたら、快適性を上げる5点を検討します。

  • エアマット-避難所の硬い床対策・キャンプでも活躍
  • レスキューシート/サバイバルシート-薄くて軽く、体温保持
  • 携帯浄水器-断水時の水確保
  • カセットコンロ-在宅避難時の調理
  • ランタン(LED・電池式)-テント内・避難所内の明かり

エアマットを選ぶときの注意点が1つあります。電動ポンプで膨らませるタイプは、停電すると使えません。 足踏み式か手動ポンプ、または自動膨張式を選んでください。

これは他の道具にも当てはまる考え方です。電気でしか動かない物は、防災用に向きません。 電動が付いていること自体は問題ではなく、電動しか手段がないことが問題です。「最悪、手や口でなんとかできるか」を基準にすると、迷いません。

なお、エアマットを避難所に持ち込むのは、遠慮するようなことではありません。 東日本大震災では、山形県の避難所で睡眠環境を改善するために災害時用エアーマットが提供された例があります。能登半島地震を受けた内閣府のワーキンググループでも、避難所における居住環境のあり方(段ボールベッド等の確保)が議題になりました。床から体を離すことは、国が目指している方向です。行き渡るまでの間を自分で埋める、という位置づけで持ってください。

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③ 本格派の4点

「そこまで揃えたい」人向け。無理して揃える必要はありません。予算に余裕があれば、順次。

  • ポータブル電源(500Wh〜1000Wh)-在宅避難の要。停電が長期化すると、スマホ・冷蔵庫・扇風機・電気ポットの死活問題に直結する
  • 大型テント-車避難時
  • 大型クーラーボックス-水・食料の温度管理
  • 発電機・ソーラーパネル-長期停電対策

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最初に買うなら、登山リュック1つ

一気に全部買うと初期費用が10万円を超えることがよくあります。しかも、実際に使わない物が出やすい。①から始めて、必要性を感じたら次に進むのが失敗しない順番です。

「市販の防災リュックだと物足りない」と感じ始めた方が最初に買うなら、登山リュック1つです。これだけで背負い心地が別物になり、日常(子連れ旅行・キャンプ・1泊のお出かけ)でも使えます。中身は徐々に揃えていけば大丈夫です。

①の3点(登山リュック・ヘッドライト・シュラフ)で約2〜4万円。市販の防災セット(3万円前後)と価格は同じくらいですが、日常でも使える分だけ元が取れます。

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わが家の置き方(玄関と寝室)

わが家では、寝室が第2の避難路にあたるため、寝室に30Lの登山リュックを置いています。ここは大人の背負い担当。玄関のLAPITA(大人用+子ども用×2)と合わせて、”どちらの出入口からでも即持ち出せる”体制です。

30Lの登山リュックと、中に入れている防災用品を床に並べた様子

登山リュックの中身を床に並べた様子 写真:寝室に置いている登山リュックの中身。この状態で約13kg

登山リュックの中身

  • 水・食料・光:備蓄水/備蓄食料/ヘッドライト+乾電池/ラジオ
  • 衛生・トイレ:簡易トイレ15回分/トイレットペーパー/おしりふき/ウェットタオル/タオル/バンダナ
  • 雨対策・防寒:登山用レインウェア/アルミシート/手袋
  • 救助・連絡:笛/鏡(光反射用)/小銭
  • その他:ラップ/ジップロック/十徳ナイフ/簡易救急セット(登山用)/コンパス※

※コンパスは、本来なら不要です。避難で移動するのは基本的に近隣なので、方位が分からなくて困る場面は考えにくい。わが家に入っているのは、登山用の非常時セットを小袋ごとそのまま入れているからです。

モバイルバッテリーは入れていません。 普段使いを避難時に持ち出す運用です(リュックに入れっぱなしは自然放電で月1〜3%減るので、”月1回チェック”か”普段用を持ち出す”のどちらか)。

足りていないもの・これから足したいもの:

  • シュラフ(①で挙げましたが、わが家はまだ用意できていません)
  • 大人の着替え・下着(次弾の手持ちバッグに別置き。荷物が増える難点あり)

日常運用の工夫

  • 半年に1回、実際に登山かキャンプで使う(中身のチェックと期限切れの発見を兼ねる)
  • 使ったあとは、必ず補充してから寝室に戻す

「登山にも防災にも使う」の一番の利点は、ここです。中身が古くならず、いつも準備完了の状態が保てます。 防災専用のリュックは、置きっぱなしになって中身が期限切れになりがちです。

⚠️ 家族全員分をアウトドアで揃えないでください

登山リュック・シュラフ・エアマットを家族分そろえると、4人家族で10万円を超えます。現実的ではありません。

主に背負う人1人だけを登山リュックにするのが現実解です。他の家族は市販の軽量セットで基本ラインをカバーできます。子ども用品と家族の分担については子連れ防災リュックの記事にまとめました。

なお、アウトドアに興味がないなら、無理に登山リュックを買う必要はありません。 市販セットを2つ用意して、玄関ともう1つの出入口の近くに置く。それで基本ラインはカバーできます。


持ち出しに”買わなくていい”5つ

「アウトドア用品を防災に流用」で、多くの人が”念のため”で入れがちな”買わなくていい5つ”を紹介します。「あったらダメ」ではなく、持ち出しリュックに入れる必要はない、という意味です。

買わなくていい1:テント・大型寝袋をリュックに入れる

避難所は屋内です。テントや大型寝袋を持ち込むと場所を取り、周りに気兼ねすることになります。車避難時か在宅避難用に留めてください。

シュラフは、畳んだときの大きさで判断します。”大型でかさばる”物は在宅用、が原則です。

買わなくていい2:マルチツール(ナイフ)は”新規購入は不要”

キャンプでよく使うマルチツール(ビクトリノックス等)は便利ですが、避難所ではほぼ使いません

  • 子どもや高齢者が扱いにくく、使う機会も少ない
  • 缶切りが必要な缶詰も減っている(プルトップ式が主流)
  • ハサミが1本あれば十分

ただし、既に登山用に持っている場合は入れておいて問題ありません(わが家も入っていますが、ほぼ出番なし)。”防災用に新しく買う必要はない”の意味です。

買わなくていい3:カセットコンロを持ち出しに入れる

「調理できるように」とリュックにカセットコンロを入れる人がいます。でも:

  • 重すぎる(本体+ボンベで2kg超え)
  • 避難所ではガスが使えないことも
  • 在宅避難用に留めるのが正解

在宅避難ならカセットコンロは非常に有用です。”場面を分ける”判断が必要です。

買わなくていい4:ポータブル電源を持ち出しに入れる

「スマホを充電できるように」と大型ポータブル電源を持ち出しに入れると、10kg超えになります。子連れ避難では致命的。

  • 持ち出しはモバイルバッテリーで十分(大容量20,000mAh程度)
  • ただし、在宅避難では非常に強い味方。予算に余裕があれば③で1台は持っておきたい装備(前述)

買わなくていい5:登山用の高性能品を全部揃えようとする

「登山で使うから」と、冬山用の高性能シュラフ(マイナス20度対応・3万円台)を選ぶ人がいます。避難所には過剰な性能です。

  • 屋内の避難所で使うなら、数千円台のオールシーズン対応で足ります(前述のとおり、冬を考えるなら3シーズン用より安心)
  • ダウンより化繊のほうが濡れに強く、防災向き
  • 「性能が高い=防災向き」ではありません

必要な機能だけを選ぶ、が節約の基本です。


「見分け方」の一言まとめ

“買っていい物”と”買わなくていい物”を分ける4つの基準:

  1. 重さ:500g以下ならOK/1kg超えは在宅用に/500g〜1kgの中間帯は必需品なら持ち出し・代替可能なら在宅に、と個別判断
  2. 大きさ:畳んで手のひらサイズならOK/かさばる物は在宅用に。※水・食料・救急セットは必需品なので例外
  3. 使う場面:避難所で使えるか(屋内・電源なし)
  4. 親不在時にも使えるか:子ども・高齢者だけの時に使う可能性があるか。親だけが使う想定なら例外OK(缶詰・工具など)

この4つで「持ち出す・在宅で置く・買わない」の3択に振り分けます。



まとめ

  • アウトドア用品のなかで登山リュックは防災への転用価値が高い(ただし担ぐ人を1人に決めるのが前提)
  • 選び方は30L前後・腰ベルト付きの2つ。メーカーは好みで
  • 中身は10〜13kgが上限の目安。詰めすぎると担げない(わが家は13kgに膨らんだ)
  • 揃える順番は①(3点)→②→③。一気に買わない
  • 家族全員分をアウトドアで揃えない(4人分で10万円を超える)
  • 買わなくていい5つ:テント・大型寝袋/マルチツールの新規購入/カセットコンロ/大型ポータブル電源/高性能品の全部揃え。いずれも「持ち出しには」という意味で、在宅避難では有用なものもある
  • 見分け方は重さ・大きさ・使う場面・扱いやすさの4つ

次の週末に、”擬似避難”をやってみる

手持ちのアウトドア用品を、1泊のキャンプに行くつもりで登山リュックに詰めてみてください。そして体重計に載せて、背負って玄関先を1周歩いてみる。それだけで、重さも使い勝手も体で分かります。

キャンプに行かなくても大丈夫です。寝室で寝袋を広げてみるだけでも発見があります。「これは重すぎる」「これは薄すぎる」。避難の当日では遅い気づきを、次の休みに済ませておく。 それが、備えのいちばん確実なやり方です。

\ まず1つ買うなら、ここから /

\ 両手が空くので、子どもを抱けます。荷物も持てます /

\ 極限温度マイナス表記のオールシーズン対応 /

\ 足踏み式なので、停電していても膨らませられます /

\ 在宅避難の要。停電が長引いたときの生命線です /


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さらに、季節ごとに”点検日”を持ちたい方へ

アウトドア用品も、家具固定と同じく「1回そろえて終わり」ではありません。使わないと期限切れやカビの原因になり、いざという時に使えない。年2回、3月11日と9月1日(防災の日)を”点検日”にして、実際に外で使ってみるのが最良の点検です。

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防災の日にやる、わが家の点検リスト-9月1日に見直す5項目


最終更新日:2026年8月29日

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